2019年は東京、名古屋、福岡、仙台、大阪で全9回のセミナーを開催いたしました。
ご来場いただいた皆さま、誠にありがとうございました!
ここでは、改めてどんな内容だったかを振り返りたい方や、当日参加できなかった方のために、2019年 <後半> のセミナーレポートをお届けします!
2019年<後半>の養護教諭向けセミナー
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第12回 養護教諭の現場力向上セミナー |
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養護教諭セミナー2019 in 仙台 <秋> |
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養護教諭セミナー2019 in 大阪 <秋> |
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養護教諭セミナー2019 in 福岡 <秋> |
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※セミナー名をクリックすると各レポートに飛びます。
■日時:2019年11月2日(土)10:35~16:15 (開場10:00~)
■講師:加藤 真由美 先生
◎親・子の片づけマスターインストラクター(一般社団法人 親・子の片づけ教育研究所認定)
◎整理収納アドバイザー1級(NPO法人ハウスキーピング協会認定)
◎整理収納アドバイザー2級認定講師 (NPO法人ハウスキーピング協会認定)
◎整理収納教育士(同上)
兵庫県内の小学校で23年間、養護教諭として勤める。体調を崩して自宅療養中に片づけの大切さに気付く。十校以上の保健室を片づける中で、保健室こそ整理収納が必要!を実感。
現在は、親子の片づけを中心に活動中。雑誌「健」の2018年2月号・3月号に特集執筆。2019年6月号から「片づけのお悩み解決!保健室の整理収納」の連載開始。昨年、ギャラクシーブックスより「保健室の片づけ」を発刊。
ジャパンライム主催、秋の養護教諭向けセミナーのトップバッターを務めていただいたのは、養護教諭向け雑誌の連載でもお馴染み、大人気講師の加藤真由美先生です。
6月~8月のセミナーにもご登壇をいただきましたが、今回は「居心地のいい保健室」をテーマに、整理整頓の基本から居心地をよくする細かな条件までお話しいただきました。
加藤先生によると「居心地のいい保健室」を作るには、保健室を利用する人の動線や物品の使用頻度、グルーピングなど、6つの原則があるとのこと。ひとつひとつは簡単なことですが、すべてできている方は少ないのではないでしょうか。
実際の保健室のビフォーアフターと共に解説をいただき、日々の少しの心構えでここまで綺麗で居心地の良い空間になるのかと、とても参考になる講義になりました。
加藤先生はオンライン講座や個別相談等にも取り組まれております。ご興味のある方は是非、加藤先生のブログをご覧ください。
■講師:柳澤 洋平 先生
◎筑波大学附属病院 救急・集中治療部
筑波大学大学院総合人間科学疾患制御医学博士課程在籍中。
2012年より日本学校救急看護学会のセミナーなどで講演を行っている。
同学会誌学校救急看護研究に総説を複数。
2016年より福島県養護教諭研修会などで講演を継続している。
〇著書、健康教室(東山書房)「特集 救急処置の基本項目」など。
2018年7月に仙台で開催したセミナーにご登壇いただき、受講者の皆さまからご好評いただいた柳澤洋平先生に「救急対応の重症度・緊急度の判断とその対応」をテーマにご講義いただきました。
日頃から救急に携わる柳澤先生曰く、養護教諭の先生方の救急における役割は「救急対応が必要な生徒を認知できる」「状況を適切に評価できる」「患者・諸問題に適切に対応できる」という認知・評価・対応にあるといいます。今回の講義では、それらを正しく行う為に有用な「JTAS(救急外来患者緊急度判定)」や「PAT(Pediatric Assessment Triangle)」「PALS(小児二次救命処置法)」といった指針となる考え方を、具体的な症例を交えながら解説いただきました。
※ 2019年11月~12月、柳澤先生はビーチサッカー日本代表のチームドクターとして、「FIFAビーチサッカーワールドカップパラグアイ2019」に帯同されました。結果は過去最高位に並ぶ4位!おめでとうございます!
■講師:大竹 直子 先生
◎千葉大学総合安全衛生管理機構 カウンセラー
◎法政大学現代福祉学部・法政大学大学院人間社会研究科 兼任講師
東京都生まれ。企業勤務の後、千葉大学大学院教育学研究科学校教育臨床専攻修了。臨床心理士、公認心理師。高等裁判所カウンセラー、公立小学校・中学校、私立中学校・高等学校 スクールカウンセラーなどを経て、現職。
単著に、『やさしく学べる保育カウンセリング』、『自己表現ワークシート』『自己表現ワークシート2』(図書文化社)、共編著に『教師が使えるカウンセリング』(ぎょうせい)など。著書には、「いじめ・不登校・ひきこもりと発達」(『発達心理学』丸善出版)、「素直に『ごめんなさい』が言える子を育てる」他多数。
第三講座では、カウンセリングのプロフェッショナルとして大学でのカウンセラーを務め、様々な講演活動や、著書の執筆なども積極的に行われている大竹直子先生にご登壇いただきました。
子どもたちは、クラスやグループ内でのピア・プレッシャー(同調圧力)や自分の気持ちを言葉にすることの難しさ、成長期・思春期特有の悩みなど、大人であれば向き合えるかもしれない悩みを沢山抱え、心の中が混沌としています。それらを大人の視点からわかったつもりになってしまうと、子どもからの反発を受けてしまう事も多々あります。大竹先生曰く、子どもの話の内容以上に、話をしている場の雰囲気や、傾聴をするということ自体が重要であるとの事です。また、講義の後半では、そういったカウンセリングのベースになる知識・認識を基に、実際に話を傾聴する時の、アイコンタクトやうなずき、繰り返しなどの手法について詳細に解説をいただきました。
カウンセリングをテーマにした講義という事もあり、度々隣の方との話し合いを交えながら進められ、参加された皆さまのカウンセリングにもなるような、とても貴重なお話しをお聞きすることができました。
《参加者の方の感想》
日頃から養護教諭の視点からお話ししてくださる講師(講演)が少ないと感じており、今日のようなセミナーがもっとふえてくれたら良いなと思いました。 初めて参加しましたが、講師の先生のお話しがとてもよかったです。飽きさせない工夫もされていて、自分も話をする時の参考にもなりました。 どの講座も保健室ですぐに活かせる内容でした。特に第三講座は、不登校、保健室登校の生徒の対応に悩むことがあったので、子どもの心を理解するために役立つ内容でした。 会場が広いわりにはスクリーンが小さく、また空調が寒く感じました。 バランスが良い組み合わせでしたが、1つの分野を集中的に受講できる内容の研修があってもありがたかったです。 保健室を居心地の良いものにした!救急処置に必要な知識を目に付くところに貼っておこう!子どもとの接し方、気持ちの向き合い方を意識してみよう!と日々の業務への意欲が増しました!
【セミナー担当者より】
またこの他にも沢山のご意見を頂戴いたしました。
特に本年アンケート項目として設けた、
発達の気になる生徒についてのご意見を沢山いただきました。
頂戴したご意見・ご感想につきましては、
今後のセミナー運営・開催スケジュールの参考にさせていただきます。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
またのご参加をお待ちしております。
■日時:2019年11月9日(土)10:30~16:15 (開場10:00~)
■講師:加藤 真由美 先生
◎親・子の片づけマスターインストラクター(一般社団法人 親・子の片づけ教育研究所認定)
◎整理収納アドバイザー1級(NPO法人ハウスキーピング協会認定)
◎整理収納アドバイザー2級認定講師 (NPO法人ハウスキーピング協会認定)
◎整理収納教育士(同上)
兵庫県内の小学校で23年間、養護教諭として勤める。体調を崩して自宅療養中に片づけの大切さに気付く。十校以上の保健室を片づける中で、保健室こそ整理収納が必要!を実感。
現在は、親子の片づけを中心に活動中。雑誌「健」の2018年2月号・3月号に特集執筆。2019年6月号から「片づけのお悩み解決!保健室の整理収納」の連載開始。昨年、ギャラクシーブックスより「保健室の片づけ」を発刊。
福岡、名古屋、東京とご講演いただいた加藤先生の2019年最後の講義は仙台にてご登壇いただきました。仙台講演のテーマは「子どもと向き合う時間を増やすための整理収納」です。
まずは整理収納の基本、片付かない原因は「もったいない」にあるというお話からスタート。最初に使うか使わないかを明確にすることで、備品の整理収納につながるそうです。
また加藤先生によると、片づけをするにあたっては、目的を決め、問題点と改善点を考え、整理して…と、重要な7つのステップがあるとのことです。それらをひとつずつこなしていくことで、順序良く整理収納を行うことができます。
講演内では実際に加藤先生が整理収納を行った保健室のビフォーアフターを交えながら、わかりやすく整理収納について解説をいただきました。
加藤先生はオンラインでも整理収納講座を行われております。ご興味のある方は是非ブログをご覧ください。
■講師:田中 淳一 先生
◎東北大学病院 総合地域医療教育支援部
2004年新潟大学医学部卒業
2012年新潟大学医学部博士過程修了
2012年より東北大学病院 総合地域医療教育支援部 助教
日本内科学会 総合内科専門医・指導医
日本呼吸器学会 呼吸器専門医
日本プライマリケア連合学会 認定医・指導医
第二講座では、東北大学病院の田中淳一先生に、スマートフォンを使用してリアルタイムに受講者の皆様からアンケートや質問を受け付けながらご講演をいただきました。
風邪の定義は「上気道症状を伴うウイルス感染で自然治癒する」とされています。くしゃみや鼻水、咳といった症状を伴い、通常は2-3日で自然治癒をしますが、中には「症状的に」危険な風邪や、「風邪っぽい」けど風邪ではない病気が存在します。
今回は田中先生より、風邪を疑う際の基本的な診察の仕方や、風邪と似ている危険な疾患の見分け方を解説いただきました。
先生からのリアルタイムな問いかけに対し、スマートフォンで匿名で回答ができる講演となり、非常にわかりやすく、日常の疑問点の解決につながる講演になったかと思います。
■講師:佐藤 節子 先生
◎元山形大学大学院 教育実践研究科 教授
◎スクールカウンセリング推進協議会 ガイダンスカウンセラー
◎日本教育カウンセラー協会 上級カウンセラー 公認SGEリーダー
1976年山形大学教育学部卒業
公立小中学校教諭
山形県教育センター教育相談部指導主事
山形市立西小学校校長(2012~2013)
山形大学大学院教育実践研究科教授(教職大学院)
(2009~2012,2016~2019年3月)
日本学校教育相談山形県支部 理事長(2012年~2019年5月)
◎著書:「入門 いじめ対策」分担編著 学事出版
第三講座では、スクールカウンセリングのプロフェッショナルである佐藤節子先生より、アドラー心理学を基盤とする「勇気づけ」について、①反映的な聴き方を演習する ②問題解決の模索について説明を聞く ③例外探しと成功の責任追及を体験する ④保健室からの勇気づけの言葉を探し確認する という4点を目標に解説いただきました。
100人子どもがいれば、それぞれ持っている思いや、抱える問題は異なります。子どもの話を聴き方について、鏡で映すように反映的に聞く方法や、実際に責任感を育て、解決する力をつけるカウンセリングが大切です。講座では昨今の教育の特徴や、子どもたちの特徴について触れながら、ソーシャルスキルの育て方、感情の育て方を体系的にお聞きすることができました。
ペアワークでの演習が豊富で、実践的にカウンセリング・勇気づけを学ぶことができたかと思います。
《参加者の方の感想》
整理の方法やどこから取り組めばよいかを知ることができ、実践していきたいと思いました。 田中先生の第二講座は、リアルタイムに質問ができ、答えていただけたのでありがたかったです。 講師の先生のお話が分かりやすかったです。受講料が高いと思いましたが、交通費、時間をかけて参加してよかったです。 佐藤先生の柔らかな雰囲気で、自分自身も元気になるような講義でした。 様々な分野のお話を一気にうかがえるのはこのセミナーならでは、と思います。いつも楽しみに参加しておりますので、またお願いします。
【セミナー担当者より】
またこの他にも沢山のご意見を頂戴いたしました。
頂戴したご意見・ご感想につきましては、
今後のセミナー運営の参考にさせていただきます。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
またのご参加をお待ちしております。
■日時:2019年11月17日(日)10:30~16:15 (開場10:00~)
■講師:堀 成美 先生
◎国立国際医療研究センター 国際診療部 特任研究員
神奈川大学法学部、東京女子医大看護短大卒業。
民間・公立病院での看護師、国立感染症研究所 研究員、聖路加国際大学 教員
を経て2013年より国立国際医療研究センターに感染症対策専門職として勤務。
2015年より国際診療部コーディネーター併任。
2018年8月より国際診療部 特任研究員。
国立国際医療研究センター国際診療部特任研究員の堀成美先生より、学校での海外渡航に感染症対策をテーマにご講演いただきました。
感染症対策の目的は「感染症による個人・社会への影響を最小限にすること」にあるというお話しからスタートし、まずは学校内外の感染症に対する認識や、実際に発症してしまった際の責任など、感染症の総論についてお話しいただきました。
続けて渡航に関連する感染症のリスクと対策について、実際の症例や事例を挙げながら細かに解説をいただき、海外渡航時には何に気を付ければよいのか、また実際の対処法について詳しく学ぶことができました。
■講師:那須 亨 先生
◎和歌山県立医科大学 救急集中治療医学講座 助教
◎和歌山県立医科大学附属病院 高度救命救急センター
救急・災害医学、ドクターヘリ搬送、消化器外科、内視鏡外科を専門とし、
救急外来やドクターヘリの出動現場や被災地で、手術室でなくても
必要であればその場で手術を行う。
また、医師・看護師・救命士などを対象にした研修会や講演活動も行っている。
<DVD>
ご登壇のたびに大好評の那須亨先生ですが、今回は新たなテーマとして、日本スポーツ振興センターの報告書を精査し、実際に学校や園で発生した重大な外傷(ケガ)を題材にお話しいただきました。
まずは学校管理下の死亡事故の発生件数を場合別、死因別にデータを参照し、安全管理について解説をいただきました。リスクとは「危害の程度×発生件数」であり、危害とは「身体的影響+精神的影響」に準じます。それを踏まえて、那須先生は安全管理の方法として ①危険情報の収集 ②リスクへの対策 ③ユニバーサルな対策 を挙げられました。
講座の中盤からはそれぞれの事例に対してケーススタディを行いながら対応の仕方、連携の仕方について学ぶことができました。
■講師:曽山 和彦 先生
◎名城大学教授 教職センター長
博士(社会福祉学)、学校心理士、ガイダンスカウンセラー、上級教育カウンセラー、学校におけるカウンセリングを考える会代表。東京都、秋田県の養護学校教諭、秋田県教育委員会指導主事、管理主事、名城大学准教授を経て、現職。
<著書>
「時々、“オニの心”が出る子どもにアプローチ 学校がするソーシャルスキル・トレーニング」(明治図書)
「教室でできる特別支援教育 子どもに学んだ“王道”ステップ ワン・ツー・スリー」(文溪堂)
「気になる子が溶け込む授業のしかけ クラスみんなのための特別支援教育」(教育開発研究所)
「親から子へ かかわりの糸を結ぶ21の言葉」(文溪堂)
「誰でもできる!中1ギャップ解消法」(教育開発研究所)ほか多数。
第三講座では、長年教育現場に関わり、現在は名城大学の教育センターにて教員育成に携わられている曽山和彦先生にご講演をいただきました。
昨今の子どもたちは、子ども一人に対して関わる大人の数が、以前より圧倒的に少なくなっています。そういったこともあり、自尊感情・ソーシャルスキルは自然に育つのを待つのではなく、積極的に育て上げる必要があります。今回はそれらを育てる週1回、たった10分でできる「アドジャン」という取り組みについて、演習を中心に解説いただきました。アドジャンを実際に取り組んだ学校では、積極的な授業への参加や、不登校の減少につながったそうです。
また、子どもたちの横のつながりだけでなく、教師と子どもたちという縦のつながりを構築することもできるツールであるという事で、是非ご参加いただいた皆様には積極的に取り組んでいただきたい内容でした。
《参加者の方の感想》
3講座ともとてもよかったです。学校に持ち帰り、日々の保健室での活動に役立つものばかりです。保健室から発信して子ども達の支援にしっかり生かしていきたいと思います。ありがとうございました。 曽山先生の口調が本当にやさしく、心に響きました。今まで本当に聞きたかった内容でした。ありがとうございました。 感染症について、自身の知識が少なく不安要素だったので、堀先生のお話を伺えて本当に良かったです。 那須先生の講義はとても分かりやすく自分に足りないめんがわかったり、自信を持てたりととても勉強になりました。またお話を伺いたいです。 お弁当がなくても良いので、値段を安くしていただけると助かります。
【セミナー担当者より】
またこの他にも沢山のご意見を頂戴いたしました。
頂戴したご意見・ご感想につきましては、
今後のセミナー運営の参考にさせていただきます。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
またのご参加をお待ちしております。
■日時:2019年11月24日(土)10:35~16:15 (開場10:00~)
■講師:那須 亨 先生
◎和歌山県立医科大学 救急集中治療医学講座 助教
◎和歌山県立医科大学附属病院 高度救命救急センター
救急・災害医学、ドクターヘリ搬送、消化器外科、内視鏡外科を専門とし、救急外来やドクターヘリの出動現場や被災地で、手術室でなくても
必要であればその場で手術を行う。
また、医師・看護師・救命士などを対象にした研修会や講演活動も行っている。
<DVD>
前週の大阪に引き続き、福岡でもご登壇いただきました。テーマは大阪と同様に、実際に学校や園で発生した重大な外傷(ケガ)についてです。
基本的には大阪と同じ内容ではありますが、やはり地域が違うと受講者の皆様の雰囲気も違い、先生のお話の仕方も変わったように感じます。もちろん講座の内容は変わらず、非常に有用な、明日からの現場活かすことができる内容だったと思います。ご登壇いただき誠にありがとうございました。
那須先生には来年7月のセミナーにもご登壇いただくご予定です。ご興味ある方は是非ご参加ください!
■講師:萩尾 久美子 先生
◎中村学園大学 栄養科学部 栄養科学科 准教授
中村学園大学家政学部食物栄養学科卒業。1982年4月から2008年3月まで福岡県公立高等学校家庭科教諭、福岡県教育センター・福岡県教育庁教育振興部高校教育課指導主事(6年)を経て、2008年4月より現職。主に中・高家庭科教員養成を担当していますが、栄養教諭の養成にもかかわっています。
【所属学会】日本栄養改善学会、日本食生活学会、日本家庭科教育学会
第二講座では、中村学園大学栄養科学部の萩尾久美子先生に「食育」をテーマにお話いただきした。
「食育」に正解はなく、常に最適解を突き詰めるものであるというお話からスタートし、まずは日本の文化である「和食」や、味覚授業について、最新の食事情についてお話いただきました。
次に食生活の調査について詳しい解説、調査では若い人ほど野菜摂取量が低く、高齢者ほど高い、併せて朝食欠食も同様となっており、食育を受けてきた世代ほど食に対するバランスの悪さが見受けられるとのことです。
また「食育」の観点は以下の6点があります。
1.食事の重要性 2.心身の健康 3.食品を選択する能力 4.感謝の心 5.社会性 6.食文化
健康に直結する「食」だからこそ、食育は栄養教諭だけでなく、養護教諭という立場からもアプローチを欠かすことのできない分野であると、再認識することができるお話でした。
■講師:大家 さとみ 先生
◎西九州大学 看護学部 教職センター(兼務) 准教授
熊本大学教育学部修了後、佐賀県立高等学校等に通算33年養護教諭(保健主事兼務)として勤務。薬物乱用防止教育や性に関する指導等に取り組む。
また、佐賀大学文化教育学部附属特別支援学校では、小学部から中学部・高等部へと積み上げ式の健康教育に取り組み、日本学校保健会の全国学校表彰を受け、個人でも文部大臣表彰を受ける。その後、高等学校で特別支援教育コーディネーターを務め、発達障害の生徒たちの支援を精力的に行うも、中途退職して大学教員となり、養護教諭一種免許状取得の教職課程の創設に係る。
現在は、看護学部において養護教諭の養成を、教職センターにて小・中・高・特別支援学校教諭の養成にも関っている。
◎資格:養護教諭専修免許(学術修士)、高等学校教諭免許(看護・家庭)、看護師、認定心理士、ソーシャルアロマセラピスト
福岡会場の第三講座、2019年最後の講座は、西九州大学看護学部において養護教諭の養成を、教職センターにて小・中・高・特別支援学校教諭の養成にも携わっている大家さとみ先生による「発達障害の子どもの理解と支援」をテーマにお届けしました。
まずは大前提である、障害の捉え方や、特別支援教育についてのお話がありました。正しく理解と支援を行うためには、障害者や特別支援の定義を知る必要があります。
次に障害というひとくくりではなく、それぞれの特性についてのお話があり、困り感の正しい理解と対応の仕方について解説いただきました。
そして養護教諭の皆さんにとって特に重要な健康診断や保健指導、救急処置などの工夫についてお話いただきました。
ジャパンライムでは発達支援に特化したコンテンツのご提供も行っておりますが、それらと遜色のない非常に情報詰まった講座をお聞きすることができました。
《参加者の方の感想》
那須先生のお話を楽しみにしておりましたが、萩尾先生、大家先生のお話もとても具体的ですぐに実践してみたいと思えるものでした。 様々な分野からの、わかりやすく面白い講師の先生方からのお話をお聞きすることができました。ありがとうございました。 那須先生のけがの対応についてはわかっていたつもりでわかっていなかったことが理解できてよかったす。萩尾先生のお話はとても面白く、苦手意識のあった食育について少し関心が持てました。大家先生の特別支援教育のお話は、養護教諭としてどのように子供たちと関わればよいかよくわかりました。 来年度、小中合同で食育について一年を通した取り組みを計画していたので、食育について改めて学ぶことができてよかった。 何が正解なのかわからない対応があると、ひとりで考えることが多いです。養護教諭のセミナーと聞いて参加をしましたが、たくさんのことを学ぶことができ、とても嬉しく思います。これからも子どもたちのために日々精進したいです。
【セミナー担当者より】
またこの他にも沢山のご意見を頂戴いたしました。
頂戴したご意見・ご感想につきましては、
今後のセミナー運営の参考にさせていただきます。
ご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました!
またのご参加をお待ちしております。
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